2025/10/27
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【最強の分析術】Excelピボットテーブルで事務職のキャリアを「データ分析」に変える方法:苦手意識を「武器」に変える──誰でもできる“業務改善の第一歩”

はじめに|ピボットテーブルは「データの羅針盤」

「Excelは得意ですか?」──
この質問に対して、多くの方が「入力はできます」「関数は少しなら」と答えます。
けれど実際の職場では、単なる入力作業ではなく、「大量のデータをどう整理し、どう使うか」が求められています。

数千行の売上データや勤怠データを前にして、手作業で集計し、SUMIFS関数を駆使しても、結局はミスや手戻りが起きる。
そんな現場の悩みを解決する“羅針盤”こそ、ピボットテーブルです。

ピボットテーブルは、数万件のデータを数秒で「見える化」し、
「どの部署が成果を上げているか」「どこに課題があるか」を瞬時に把握できる。
つまり、ピボットは“データを読み解く力”を身につけるための、最初の一歩なのです。

この記事では、

  • なぜピボットテーブルがキャリアアップにつながるのか
  • 実際にどんな業務で活かせるのか
  • そしてAIを使えば誰でも習得できる理由

を具体的に解説します。
Excelが「苦手」だと思っている方も、きっと“希望の糸口”が見えてくるはずです。


なぜ「ピボットテーブル」は必須スキルなのか?

企業がピボットに求める「意思決定支援」

今、企業が事務職に求めているのは、単なる「作業力」ではありません。
「データをもとに考え、提案できる人」です。

たとえば、

  • 売上データから「来月の注力商品」を見つけられる人
  • 勤怠データから「残業が多い部署」を分析できる人

こうした“気づきを与えられる人”は、会社にとって貴重な存在です。
そして、その力を最短で身につけられるのがピボットテーブル。

ピボットを使えば、数字を「集める」から「考える」に変えられる。
その瞬間、あなたの仕事は“ルーティン”から“意思決定のサポート”へと進化します。


データ処理の「非効率」を劇的に解消

たとえば、10,000行のデータから「部署別・月別の売上」を出したいとき、
関数を使って1セルずつ条件を設定していませんか?
それでは膨大な時間とストレスがかかります。

ピボットなら、

  • 行ラベルに「部署」
  • 列ラベルに「月」
  • 値に「売上」

この3ステップで完了。わずか1分です。
しかも、条件を変えるだけで、異なる角度から分析が可能。

手作業の繰り返しに悩む日々から抜け出し、
「仕事の全体像を俯瞰できる」自分に変わることができます。


どんな職種・場面でピボットテーブルが活きるか?

営業事務・マーケティングでの活用場面

営業事務では、ピボットが「現場と上司の橋渡し」になります。

たとえば──

  • 部門別、担当者別の売上達成率の集計
  • 商品ごとの前年比比較による傾向分析
  • 顧客属性別の成約率集計

これらはすべてピボットで数クリック。
「この商品、前年比で15%伸びてます」と根拠をもって話せる人は、
上司から信頼され、提案型のポジションへと進化できます。


経理・在庫管理での活用場面

経理や在庫管理では、「異常値の発見」に威力を発揮します。

  • 特定の勘定科目(たとえば旅費交通費)の月別推移を集計
  • 在庫データから「出庫が極端に少ない商品」を抽出

ピボットを使えば、数字の“変化点”がすぐに見える。
問題を早期に察知できれば、上司や経営層への報告もスムーズです。

つまりピボットは、単なる集計ツールではなく、“リスクを防ぐためのレーダー”でもあるのです。


AIが「学習の壁」を壊す!ピボットテーブル習得術

初学者がぶつかる「概念の壁」をどう乗り越えるか

「行ラベル?」「列ラベル?」「値?」
最初はこの言葉だけで混乱する方も多いでしょう。

しかし一度理解すれば、ピボットは“型が決まっている”ため、応用が効くツールです。
最初の一歩は、完璧に覚えるよりも「動かして慣れる」こと。

試しに、サンプルデータを入れて、
「部署別売上を月ごとに集計する」
この1操作を繰り返すだけでも十分に理解が深まります。


AIは「操作手順」を代わりに覚えてくれるか?

学習に苦手意識がある人にとって、AIは“伴走者”になります。

たとえばChatGPTなどに、

「このデータで、商品別・月別の売上をピボットで集計したい。手順を教えて」

と尋ねれば、Excelのメニュー操作をステップごとに教えてくれます。
エラーが出たときも、「こう修正すればいい」と具体的に答えてくれる。

つまり、
「覚える」より「対話する」学習スタイルでスキルが身につく時代になったのです。


キャリアを動かすための「アピール戦略」

面接で評価される「貢献度」の示し方

企業は「できること」より「成果」を見ています。
ですから、
「ピボットが使えます」ではなく、
「ピボットで月次集計を自動化し、会議資料作成を毎月2時間短縮しました」
と話せる人は確実に印象に残ります。

障害者雇用の現場でも、「自分の強みをどう言語化するか」は大きなポイント。
ピボットによる“業務改善”は、誰でもアピールできる明確な実績になります。


専門職へのステップアップ

ピボットテーブルを使いこなせる人は、
経理・財務分析・マーケティングといった専門職へのステップアップも可能です。

「入力から分析へ」。
その一歩を踏み出すだけで、事務職のキャリアは大きく広がります。
今後、AIやDXが進む中で、“データを理解できる事務職”は確実に重宝されます。


まとめ|ピボットテーブルで「業務改善者」へ

ピボットテーブルは、単なるExcelの機能ではありません。
それは、仕事を“整理し、意味を見出す”ための思考ツールです。

精神的なコンディションに波がある方でも、
一度操作を覚えれば、パターン化された作業の中で安定して成果を出せます。
だからこそ、障害の有無に関わらず「データで語れる力」は、これからの働き方における最大の強みです。

難しそうだと感じるのは、まだ触れていないだけ。
一歩踏み出せば、数字の世界が“自分を支えてくれる味方”になります。Excelのピボットテーブルを武器に、
「任された仕事をこなす人」から、「職場を動かす人」へ。
その変化は、今この瞬間から始められます。

投稿者プロフィール

八木 洋美
自身も障害を持ちながら働いてきた経験から、「もっと早く知っていればよかった」情報を多くの人に届けたいと考えています。制度や法律だけでなく、日々の仕事の工夫や心の持ち方など、リアルな視点で役立つ記事を執筆しています。
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