コラム

2026/07/06
  • 仕事探し・キャリア準備

    てんかんがある方の就職・仕事【2026年】制限・おすすめ職種・配慮を解説

    てんかんのある方が就職・転職を考えるとき、「どんな仕事が向いているのか」「どんな制限があるのか」という疑問を持つ方は多いでしょう。薬で発作がコントロールできている方も多く、適切な職場環境であれば多くの仕事に就くことができます。この記事ではてんかんと就労の関係を詳しく解説します。

    てんかんと就労:基本的な考え方

    てんかんは適切な薬物治療によって、約70〜80%の方で発作がコントロール可能とされています。発作のコントロール状況・発作の種類・頻度によって、就ける仕事の範囲は大きく異なります。「てんかん=働けない」ではなく、「自分の状態に合った仕事を選ぶ」という視点が重要です。

    てんかんがある方が避けるべき職種・状況

    発作時に本人や周囲に危険が生じる可能性がある職種は、発作がコントロールされている場合でも注意が必要です。具体的には、高所作業・クレーン操作などの危険作業、自動車・バス・タクシーなどの運転業務(道路交通法により制限あり)、手術室での医療行為、重機オペレーター、水辺での単独作業などが挙げられます。ただし、発作が一定期間なく主治医が許可した場合は運転免許の取得・更新が可能なケースもあります。

    てんかんがある方におすすめの職種

    デスクワーク全般(事務・経理・データ入力)

    座ってPCで作業するデスクワークは、高所・機械・水辺などの危険要素がなく、てんかんのある方に向いています。発作が起きても安全な環境で、周囲のサポートを受けやすい職場です。

    IT・プログラミング・Webデザイン

    在宅・テレワーク可能で、個人作業が中心のIT職種はてんかんの方にも働きやすい環境です。

    研究職・学術職

    危険な実験を伴わない分野(文系・人文科学・統計など)の研究職も選択肢のひとつです。

    接客・販売(危険が少ない環境)

    店舗での接客・販売は、発作の頻度が低くコントロールできている場合に適しています。職場に理解を得て、発作時の対応を事前に共有しておくことが大切です。

    就職活動での開示と配慮の求め方

    てんかんを職場に開示するかどうかは個人の判断ですが、発作のリスクがある場合は安全のために開示することをおすすめします。「発作がコントロールされており、現在は〇年間発作なし」「万が一の際は○○という対応をお願いしたい」という形で具体的に伝えましょう。合理的配慮として、発作時の対応マニュアルの共有、単独作業の制限、休憩室の確保などを求めることができます。

    障害者手帳と障害者雇用枠

    てんかんは精神障害者保健福祉手帳または身体障害者手帳(症状によって異なる)の対象となる場合があります。手帳を取得することで障害者雇用枠での就職が可能になり、合理的配慮を正式に求めやすくなります。主治医に相談して手帳取得の可否を確認しましょう。

    よくある質問(FAQ)

    てんかんは就職で不利になりますか?

    発作がコントロールされており、業務に支障がない場合は不利になる必要はありません。ただし、発作のリスクがある職種では採用されにくい場合もあります。自分の状態に合った職種を選ぶことと、職場への適切な情報提供が重要です。

    薬を服用しながら働くことはできますか?

    はい、てんかんの薬を服用しながら多くの方が働いています。薬の副作用(眠気・集中力低下など)が業務に影響する場合は、主治医と相談して薬の種類・量を調整することも可能です。

    てんかんでも運転できますか?

    道路交通法の改正により、発作が2年間(一定の条件では1年)なく主治医が許可した場合、運転免許の取得・更新が可能です。ただし、運転を必要とする職種への就職時は必ず主治医に確認してください。

    投稿者プロフィール

    八木 洋美
    自身も障害を持ちながら働いてきた経験から、「もっと早く知っていればよかった」情報を多くの人に届けたいと考えています。制度や法律だけでなく、日々の仕事の工夫や心の持ち方など、リアルな視点で役立つ記事を執筆しています。
    • バナー