コラム

2026/07/03
  • 支援制度とお金のこと

    障害者雇用の平均年収はいくら?【2026年】障害種別・雇用形態別データを解説

    障害者雇用で働く場合、「実際にどのくらいの年収・給与が得られるのか」は多くの方が気になる情報です。この記事では、障害種別・雇用形態別の平均給与データと、収入を上げるためのポイントを解説します。

    障害者雇用の平均月収:障害種別データ

    厚生労働省・障害者職業総合センターの調査データ(直近)によると、障害者雇用における月額平均賃金はおおよそ以下の通りです。身体障害:約21万5,000円、知的障害:約11万7,000円、精神障害:約12万5,000円、発達障害:約12万7,000円。雇用形態(正社員・パート・契約社員)や職種・業界によって大きく異なります。

    雇用形態別の収入差

    正社員(障害者雇用枠)

    障害者雇用枠の正社員は月額15万〜25万円程度が多く見られます。大手企業・特例子会社では賞与・昇給制度もあり、年収300万〜400万円以上のケースもあります。一般雇用の正社員と比べると給与水準が低い場合が多いですが、合理的配慮のある安定した環境での就労が可能です。

    契約社員・パートタイム

    週5日フルタイムの契約社員では月額15万〜20万円程度、週3〜4日の時短勤務パートでは月額8万〜15万円程度が多い傾向です。体調管理を優先しながら働ける柔軟性があります。

    就労継続支援A型

    最低賃金以上が保証されていますが、全国平均では月額8万〜10万円程度です(2024年度厚労省調査)。雇用契約があり社会保険に加入できる点がメリットです。

    収入を上げるための3つの方法

    1. スキルアップでキャリアチェンジを図る

    ITスキル(プログラミング・Webデザイン・データ分析)、経理・財務スキル、語学力など、市場価値の高いスキルを身につけることで、障害者雇用枠でも高収入の仕事に就ける可能性が大きく広がります。就労移行支援のITコースや職業訓練(ポリテクセンター)を活用するのも有効です。

    2. 大手企業・特例子会社を狙う

    大手企業や特例子会社は、中小企業に比べて給与水準・福利厚生が高い傾向があります。dodaチャレンジ・atGPなど大手エージェントを利用して、大手企業の非公開求人にアクセスすることが収入アップへの近道です。

    3. 正社員としての雇用を目指す

    契約社員・パートから正社員への転換を目指すことで、収入・安定性が大きく改善します。現在の職場での正社員登用を目指すか、正社員求人への転職を検討しましょう。

    障害年金と就労収入を組み合わせる

    障害年金(2級:月額約8万2,000円)と就労収入を組み合わせることで、トータルの生活水準を高めることも可能です。ただし、精神障害の場合は就労状況が更新時の等級審査に影響するため、年金事務所や社労士への相談をおすすめします。

    よくある質問(FAQ)

    障害者雇用枠と一般雇用枠では給与はどのくらい違いますか?

    職種・企業規模によって異なりますが、同じ職種・企業であれば障害者雇用枠の方が一般雇用より給与水準がやや低い傾向があります。ただし、大手特例子会社では一般雇用に近い水準の企業もあります。「給与は低くても安定した環境」か「高収入でも厳しい環境」かのトレードオフを考える必要があります。

    障害者雇用の給与は最低賃金を下回ることはありますか?

    雇用契約がある場合(一般雇用・障害者雇用枠・就労継続支援A型)は最低賃金が適用されます。雇用契約のない就労継続支援B型では工賃のため最低賃金の適用外となります。

    副業をしながら障害者雇用で働くことはできますか?

    企業の就業規則によります。副業・兼業を許可している企業であれば可能です。ただし、体調管理・社会保険・確定申告など複数の注意点があるため、事前に職場と確認しておくことをおすすめします。

    投稿者プロフィール

    八木 洋美
    自身も障害を持ちながら働いてきた経験から、「もっと早く知っていればよかった」情報を多くの人に届けたいと考えています。制度や法律だけでなく、日々の仕事の工夫や心の持ち方など、リアルな視点で役立つ記事を執筆しています。
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