コラム

2026/06/29
  • 支援制度とお金のこと

    就労継続支援A型・B型の違いとは?【2026年】選び方・給与・利用方法を徹底比較

    障害のある方の就労支援サービスには「就労継続支援A型」と「就労継続支援B型」があります。名前が似ていてわかりにくいですが、雇用契約の有無・給与・対象者が大きく異なります。この記事ではA型とB型の違いを徹底比較し、どちらが自分に向いているか判断できるよう解説します。

    就労継続支援A型とは

    就労継続支援A型は、障害のある方が雇用契約を結んで働く福祉サービスです。最低賃金以上の給与が保証されており、社会保険への加入も義務付けられています。一般就労が難しいが、雇用契約のもとで働ける体力・能力のある方を対象としています。

    A型の主な特徴

    雇用契約あり(最低賃金以上)、社会保険加入(健康保険・年金・雇用保険)、利用料は原則無料(収入に応じた上限あり)、利用期間の制限なし(更新可能)、主な業務:飲食・小売・農業・データ入力・清掃など。平均工賃(給与)は月額8万〜10万円程度(全国平均)。

    就労継続支援B型とは

    就労継続支援B型は、雇用契約を結ばずに工賃(作業報酬)を受け取りながら働くサービスです。働く時間や作業量を体調に合わせて調整しやすく、A型や一般就労が難しい方や、まず「働くリズム」を取り戻したい方に向いています。

    B型の主な特徴

    雇用契約なし(最低賃金の保証なし)、工賃の全国平均は月額約1万7,000円(令和4年度)、体調に合わせた柔軟な出席・作業量が可能、利用料は原則無料(収入に応じた上限あり)、主な業務:封入作業・部品組み立て・農作業・パン製造・クリーニングなど。

    A型とB型の違い比較表

    雇用契約:A型あり/B型なし。最低賃金の保証:A型あり/B型なし。給与水準:A型月8〜10万円程度/B型月1〜2万円程度。社会保険:A型加入/B型原則なし。勤務の柔軟性:A型やや低め/B型高め。対象者:A型ある程度の就労能力がある方/B型体調面等でより支援が必要な方。一般就労への移行しやすさ:A型高め/B型低め。

    A型・B型の選び方

    A型が向いている方

    毎日一定時間働く体力・集中力がある方、給与をある程度必要としている方、社会保険に加入したい方、一般就労に向けてステップアップしたい方に向いています。

    B型が向いている方

    体調の波が大きく、毎日一定時間の勤務が難しい方、長い療養・入院を経て就労リズムをゆっくり取り戻したい方、障害が重く一般就労・A型利用が難しい方、生活介護と並行して少し作業に取り組みたい方に向いています。

    利用方法・申請の流れ

    どちらも「障害福祉サービス受給者証」が必要です。①市区町村の障害福祉窓口に相談→②受給者証の申請→③希望の事業所に見学・体験→④利用開始、という流れで手続きします。相談支援専門員に間に入ってもらうとスムーズです。

    よくある質問(FAQ)

    A型からB型、B型からA型への変更はできますか?

    はい、可能です。体調が改善してA型に移行したり、逆に体調悪化でB型に変更することもできます。変更の際は市区町村窓口と事業所に相談が必要です。

    就労継続支援を利用しながら障害年金はもらえますか?

    はい、就労継続支援の工賃・給与と障害年金は基本的に併給できます。ただし、A型で一定以上の収入がある場合、障害年金の所得審査に影響する場合がありますので、年金事務所に確認することをおすすめします。

    就労継続支援から一般就労に移行できますか?

    はい、A型からの一般就労移行は比較的多く見られます。就労継続支援を利用しながら就労移行支援の訓練も受けることはできませんが、支援員と相談しながら一般就労を目指すことは可能です。

    投稿者プロフィール

    八木 洋美
    自身も障害を持ちながら働いてきた経験から、「もっと早く知っていればよかった」情報を多くの人に届けたいと考えています。制度や法律だけでなく、日々の仕事の工夫や心の持ち方など、リアルな視点で役立つ記事を執筆しています。
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