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軽作業希望者向け!障害者雇用の面接でアピールできるポイント

この記事の内容
はじめに
障害者雇用の求人の中でも、「軽作業」は特に募集が多い職種です。梱包や検品といった比較的シンプルな作業が中心のため、未経験からチャレンジしやすいことも魅力のひとつです。
面接で重視されるのは「特別なスキル」よりも、正確さ・集中力・継続力といった基本的な能力や姿勢です。
「どんな工夫をしているのか」「どんな環境なら力を発揮できるのか」をきちんと伝えることで、採用担当者に安心感を与えることができます。
本記事では、軽作業を希望する方が面接で効果的にアピールできる方法をわかりやすく解説します。これから応募を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
障害者雇用における軽作業の特徴
仕事内容の例
障害者雇用の軽作業には、以下のような業務があります。
- 梱包作業:商品の箱詰めや袋詰め
- 検品作業:不良品がないか確認する
- 仕分け作業:商品や書類を分類して整理する
- 清掃作業:オフィスや工場内の清掃、備品管理
- シール貼り:商品ラベルやバーコードを正確に貼る
- 軽い組み立て作業:簡単な部品の組み立てや取り付け
これらの仕事は一見単純に見えますが、「正確さ」と「丁寧さ」が強く求められるため、企業は「任せて安心できるかどうか」を重視します。
企業が重視するポイント

軽作業の面接で企業が見ているのは、以下の3点です。
- 正確に繰り返し作業ができる
→ 多少のスピードよりも、間違いなく仕上げられるかどうかが大切です。 - 指示を守って安全に作業できる
→ 工場や倉庫などでは安全ルールの遵守が必須。基本的なルールを理解し、従える姿勢が評価されます。 - 長期間安定して働ける
→ 短期間での離職を避けたい企業にとって、「継続して勤務できる見込み」は非常に重要なポイントです。体調管理や勤務スタイルについて、工夫や配慮が必要であれば面接でしっかり伝えましょう。
軽作業に向いているケースの一例
1. 身体障害(下肢・上肢など)
- 向きやすい作業:
座ってできる梱包・検品・仕分け・シール貼りなど - ポイント:
動作に制限があっても、重量物を持たない作業や座位での作業であれば十分活躍できます。
2. 精神障害(うつ病・双極性障害・統合失調症など)
- 向きやすい作業:
ルーチンワークが中心の業務(検品・清掃・仕分けなど) - ポイント:
同じ作業を繰り返すことで安心できるタイプの人に向いています。
ただし、体調に波がある場合は「短時間勤務から始める」「休憩を細かく取る」など調整が必要です。
3. 発達障害(自閉スペクトラム症・ADHDなど)
- 向きやすい作業:
マニュアルに沿って進める作業、正確性が求められる作業(ラベル貼り・仕分けなど) - ポイント:
集中力が続きやすい人は正確に作業をこなせる強みがあります。
一方で「刺激に弱い(音・光など)」「マルチタスクが苦手」な場合があるため、環境調整や明確な指示があれば力を発揮できます。
4. 知的障害
- 向きやすい作業:
単純で繰り返しのある作業(梱包・清掃・軽い組立など) - ポイント:
決まった手順を繰り返す作業が得意な人も多く、安定して取り組める場合があります。
指示が曖昧だと混乱しやすいため、手順を具体的に伝えることが大切です。
5. 内部障害(心臓・腎臓・呼吸器など)
- 向きやすい作業:
座位での作業や、体への負担が少ない軽作業 - ポイント:
長時間の立ち作業や重量物は負担になる場合が多いですが、無理のない範囲であれば継続勤務が可能です。
面接でアピールできる基本ポイント
正確さ・丁寧さ
軽作業において最も重視されるのは「正確さ」と「丁寧さ」です。
たとえば、ラベルを斜めに貼ってしまう、数を数え間違えるといった小さなミスでも、企業の信頼に関わることがあります。
- 「数を数える作業が得意で、ダブルチェックを心がけています」
- 「シール貼りの仕事で、仕上がりのきれいさを評価されました」
このように、具体的な経験例を出すことで、面接官に安心感を与えられます。
集中力と根気
軽作業は同じ作業を繰り返す根気強さが求められる仕事です。
「同じ作業を続けられること」を強みとしてアピールするのが効果的です。
例:
- 「検品作業を1日続けても集中を保てました」
- 「作業リズムを一定に保つことで効率的に進められます」
自分なりの工夫(休憩の取り方、集中を切らさない習慣など)も添えると、説得力が高まります。
体調管理・継続勤務への意欲
企業が特に気にするのは長く安定して働けるかどうかです。
そのためには、体調管理や生活リズムの工夫を具体的に伝えることが大切です。
- 「服薬や通院で体調を安定させています」
- 「生活リズムを一定に整えているので、継続して勤務できます」
- 「長期的に同じ職場で働きたいという意欲があります」
このような発言は、安心して採用できる人材だと感じてもらえるポイントになります。
協調性・チームワーク
軽作業は一人で行う仕事もありますが、チームで進める作業も少なくありません。
そのため、協調性や周囲とのコミュニケーションが重要です。
- 「声を掛け合って作業を確認するようにしています」
- 「困っている人がいれば手助けする姿勢を意識しています」
小さな一言でも良いので、「一人で黙々と」だけでなく「協力しながら働ける」ことをアピールしましょう。
障害特性を踏まえたアピールの工夫

身体障害の場合
動作に制限がある場合は、できる範囲と配慮が必要な部分を明確に伝えることが大切です。
「重い荷物は難しいが、仕分けや梱包は問題なく行える」など、可能な業務を具体的に示すと企業も受け入れやすくなります。
精神障害・発達障害の場合
集中力に波がある、疲れやすいといった特性がある場合は、「どう工夫しているか」を説明することが大切です。
例としては:
- 休憩の工夫:「作業を1時間ごとに区切り、5分休憩を入れることで集中力を保っています」
- 作業手順の見える化:「手順を紙に書き出したり、チェックリストを活用して間違いを減らしています」
- 環境調整:「静かな場所で作業する方が集中できるため、耳栓やノイズキャンセリングを利用しています」
- リマインダー活用:「タイマーやアラームを使い、休憩や作業再開のタイミングを管理しています」
- 体調管理:「疲れやすいので、前日はしっかり睡眠を取り、当日は水分補給や軽いストレッチでリズムを整えています」
単に「苦手」と伝えるのではなく、「こういう工夫をしているので、安心して働けます」と前向きに伝えることが信頼につながります。
前向きな伝え方
障害特性を説明する際は、「できないこと」よりも「工夫すればできること」にフォーカスすることが大切です。
例えば、以下のように言葉を前向きに変換してみましょう。
- 「苦手です」 → 「〇〇の工夫や配慮があれば活躍できます」
(例:「同時に複数の作業は苦手ですが、1つずつ順序立てて取り組むことで正確に作業できます」) - 「一人では不安です」 → 「チームで声を掛け合うと安心して取り組めます」
(例:「確認の声かけをもらえると、安心して作業を継続できます」) - 「スピードは遅いです」 → 「正確さを大事にしていて、慣れるとスピードも安定します」
- 「体調を崩しやすいです」 → 「通院や生活リズムを整えることで、安定して勤務できています」
- 「新しい作業は不安です」 → 「マニュアルや指示があれば、慣れてからは着実にこなせます」
こうした言い換えによって、面接官は「この人は課題を理解していて、自分なりに対策をしている」と受け止めてくれます。
結果として「この人なら続けられそうだ」という安心感を持ってもらえるのです。
自己PRの作り方【軽作業版】
過去の経験を具体的に
面接では、具体的な経験エピソードを入れることが重要です。
「前職で梱包作業を担当し、正確さを評価されました」といった形で、事実を交えて話しましょう。
数字や事例を交える
実績を数字で表すと、説得力がぐっと増します。
- 「1日300個の商品を検品しました」
- 「作業効率を10%改善しました」
漠然と「頑張りました」よりも、数字や比較できるエピソードの方が印象に残ります。
協調性をアピール
軽作業では、協力して成果を出した経験もPRポイントになります。
- 「ライン作業で声を掛け合い、ミスを減らしました」
- 「チーム内で作業手順を共有し、全体の効率が上がりました」
採用担当者は「一緒に働きやすい人かどうか」も見ています。協調性を伝えることで、安心感を与えられます。
よくある質問と答え方のヒント
「同じ作業を長く続けられますか?」
軽作業では繰り返し作業が多いため、面接で必ず聞かれる質問のひとつです。
このときは「集中しやすい」「休憩を挟めば長時間でも可能」と前向きに答えると良い印象を与えられます。
例:
- 「同じ作業をすると集中力を発揮できます」
- 「適度に休憩を取れば、長時間の作業も継続できます」
「体力はどの程度ありますか?」
体力面の質問もよく出ます。誇張するのではなく、現実的な範囲で答えることが重要です。
例:
- 「座って行う作業なら問題ありません」
- 「軽い立ち仕事であれば支障なくできます」
無理に「大丈夫です」と言い切るのではなく、自分が働ける条件を具体的に伝えることが信頼につながります。
「どんな配慮があれば働きやすいですか?」
この質問は、面接官が「働きやすい環境を整えたい」と思っているからこそ聞かれます。
遠慮せず、最低限必要な配慮を具体的に伝えることが大切です。
例:
- 「大きな音が苦手なので、耳栓やイヤーマフを使用させていただけると助かります」
- 「集中力を保つために、定期的な休憩時間をいただけると安心です」
- 「指示を口頭だけでなく、メモや手順書でいただけると正確に取り組めます」
ここで大事なのは、環境そのものを変えてもらうのではなく、自分が工夫しやすい方法を伝えることです。
「配慮=わがまま」ではなく、安定して働くための前向きな条件であることを意識して説明しましょう。
避けたいNGアピール
- 「特に得意なことはありません」と答える
→ 自信がない印象を与えてしまい、採用に不利になります。 - 体力や集中力を誇張しすぎる
→ 実際に働き始めた後にギャップが生まれ、早期退職につながる恐れがあります。 - 障害特性を曖昧にして配慮を求めない
→ 「困ったときに伝えられない人」という印象を持たれ、結果的に働きづらさにつながります。
面接では「誠実さ」と「現実的な自己理解」が大切です。
面接前に準備しておきたいこと
できる作業と難しい作業をリスト化
応募先によって業務内容は異なるため、「できること」「難しいこと」を事前に整理しておくと、自分に合った職場を選びやすくなります。
配慮事項を明確にしておく
音・光・体力・休憩など、必要な配慮をリストにまとめておくと、面接でスムーズに伝えられます。
模擬面接で答え方を練習
支援機関(就労移行支援、ハローワーク、転職エージェント)や家族と模擬面接を行うと安心です。実際に声に出して練習することで、本番でも落ち着いて答えられるようになります。
まとめ|軽作業面接は「正確さ・集中力・継続力」がカギ

障害者雇用における軽作業の面接では、スピードよりも「正確さ」と「継続して働ける力」が重視されます。
- 自己PRは、過去の経験や数字を交えて具体的に伝える
- 障害特性は「できないこと」ではなく「工夫すればできること」と前向きに説明する
- 面接前にしっかり準備することで、自分に合った職場とマッチングしやすくなる
面接は不安がつきものですが、事前の準備と前向きな伝え方で、自分の強みをしっかりアピールできます。
「正確さ・集中力・継続力」を武器に、安心して働ける職場を見つけていきましょう。
投稿者プロフィール
- 自身も障害を持ちながら働いてきた経験から、「もっと早く知っていればよかった」情報を多くの人に届けたいと考えています。制度や法律だけでなく、日々の仕事の工夫や心の持ち方など、リアルな視点で役立つ記事を執筆しています。








