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障害者雇用の不採用理由トップ5|面接で気をつけたいNG回答例

この記事の内容
はじめに
障害者雇用の面接に挑んだものの、なぜか毎回不採用になってしまう――。そんな悩みを抱えている方は少なくありません。
実は、不採用になる理由にはいくつかの「共通点」があり、事前に押さえておけば改善できるポイントが多いのです。
例えば、
- 「できません」「特にありません」とだけ答えてしまう
- 自分の強みや工夫を伝えきれない
- ネガティブに聞こえる言い回しをしてしまう
といったケースは、採用担当者に「この人を雇うと不安がある」と思わせやすくなります。
本記事では、障害者雇用の面接でよくある不採用理由トップ5を取り上げ、それぞれの改善策と「やってはいけないNG回答例」をわかりやすく解説します。
たとえば、ある応募者は「配慮が必要ですか?」と聞かれて「特にありません」と答えてしまいました。しかし入社後に「やはり残業は難しい」と伝えたため、職場との信頼関係が崩れ、短期間で退職することになったのです。
こうしたミスマッチを防ぐには、面接の場で適切に伝えることがとても重要です。
この記事を読むことで、
- 「なぜ落ちてしまうのか」の原因を理解できる
- 面接で避けたいNG回答がわかる
- 採用担当者に安心感を与える答え方のヒントが得られる
といったメリットがあります。
次章以降で、不採用につながりやすい理由を一つひとつ整理していきましょう。
障害者雇用の面接で不採用になる主な理由トップ5

1. 障害について説明があいまい
よくあるNG回答例
- 「特にありません」
- 「大丈夫です」
一見、謙虚で前向きに聞こえますが、採用担当者には「入社後に何が必要かわからない=リスクが高い」と受け止められがちです。
あるあるな具体例
面接で「通院はどのくらいですか?」と聞かれた際に、応募者が「そんなに多くないです」と答えたケース。採用担当者からすると「週1なのか、月1なのか、繁忙期に休まれるのか」判断できず、不安につながりました。
改善ポイント
- 症状や特性を一言で説明する(例:「人混みで体調が不安定になりやすい」)
- 必要な配慮を具体的に示す(例:「静かな席であれば安定して勤務できます」)
2. 配慮事項が多すぎる・曖昧すぎる
よくあるNG回答例
- 「残業は一切できません」
- 「全部在宅が希望です」
断定的に伝えると「融通が利かない人」という印象を持たれやすいです。
あるあるな具体例
応募者が「1時間ごとに休憩を取りたいです」と伝えたケース。
実際には「短い5分休憩でリフレッシュできる」程度だったのに、言い方が強すぎて「業務に支障が出そう」と受け取られてしまった。
改善ポイント
- 「必要な配慮」をできるだけ具体的に伝える
(例:「長時間座っていると疲れやすいので、1時間に5分だけ席を立てると集中力を維持できます」) - 働ける工夫も一緒に伝える
(例:「休憩後は作業効率が上がるので、業務に支障はありません」) - 極端に聞こえないよう、数字や状況を具体的に示す
3. 職務経験・スキルのアピール不足
よくあるNG回答例
- 「特にありません」
- 「これまで働いたことがないので…」
これでは「何も任せられない」と判断されがちです。
あるあるな具体例
応募者が「仕事の経験はないです」と言いつつ、後から聞くと「家族の請求書をExcelでまとめていた」「自治会の会計を担当した」など経験があったケース。面接で言わなかったため評価されず、不採用に。
改善ポイント
- 小さな経験も「正確さ」「継続力」などの強みに言い換える
- PCスキル、資格、ボランティア経験も積極的に伝える
4. 志望動機が弱い・曖昧
よくあるNG回答例
- 「土日休みだから」
- 「どこでもいいと思って」
志望動機を条件面だけで終わらせてしまうと、「すぐ辞めそう」「仕事内容への関心がない」と受け取られてしまいます。
あるあるな具体例
応募者が「土日休みだから応募しました」と答えたケース。
企業としては「仕事内容への関心が薄い」と感じられ、志望動機の弱さ=定着の不安につながり、不採用になった事例です。
改善ポイント
- 企業研究をして事業内容に触れる
(例:「御社は◯◯業界で実績があり、安定して働ける環境だと感じました」) - 自分の経験・強みと仕事内容を結びつける
(例:「前職でのデータ入力経験を活かし、正確さを求められる事務作業で貢献できます」) - 「長く働きたい」という意思を明確に伝える
(例:「通院との両立が可能な環境なので、腰を据えて働きたいと考えています」)
5. 長期就労への不安を与える回答
よくあるNG回答例
- 「すぐに疲れて休んでしまいます」
これだけ伝えると「長く働けない人」という印象に。
あるあるな具体例
応募者が「通院や体調の波があるので、長く働けるか不安です」と答えたケース。
実際には「服薬管理で症状は安定しており、月1回の通院を調整すれば問題なく勤務できる」状況でしたが、その部分を補足せず不安だけを伝えてしまったため、不採用につながった。
改善ポイント
- 体調管理や通院の工夫をセットで伝える
(例:「月1回通院がありますが、午前半休で調整できるので安定して働けます」) - 前向きな意欲を明確にする
(例:「服薬と休養で体調を整えており、安定して長く働きたいと考えています」)
面接で避けたいその他のNG回答例

- 「苦手なこと」ばかりを強調する
(例:「電話応対は苦手で…計算も遅くて…」と弱点ばかりを並べてしまう)
→ 採用担当者には「任せられる仕事が少ない」と映ってしまいます。 - ネガティブに終始する
(例:「また体調を崩すかもしれません…」と不安だけを伝えて終わる)
→ 改善や工夫が見えず、「長く働けないかも」と判断されがちです。 - 嘘や誇張をしてしまう
(例:「Excelは得意です」と言ったが、実際には四則演算しか使えなかった)
→ 入社後にギャップが発覚し、短期離職の原因にもなります。
不採用を避けるための事前準備

自己紹介・障害説明のテンプレート化
短く整理された自己紹介を準備すると安心感が出ます。
例:「事務経験が3年あります。体調面は薬で安定しており、静かな作業環境で集中力を発揮できます。」
配慮事項を整理したメモの持参
面接は緊張して言い忘れることが多いものです。
あらかじめ「最低限必要な配慮」と「できる範囲」を分けてメモにしておくと、誤解を減らせます。
ただし、そのまま差し出すのではなく、面接の場で説明する際に一言前置きを入れるのがポイントです。
(例)
「希望の配慮事項は相互理解のために整理してきました。
漏れがあるといけないので、こちらのメモを参考にお伝えしてもよろしいでしょうか?」
このように伝えれば、準備をきちんとしてきた姿勢が伝わり、相手に安心感を与えられます。
通勤手段・勤務形態を想定しておく
「電車通勤ができるか」「時短勤務から始められるか」など、自分が実際に働く姿をイメージして準備すると説得力が増します。
模擬面接を通じた練習(支援機関・転職エージェント・家族)
一人で練習するより、支援機関・転職エージェント・家族に協力してもらった方が効果的。
客観的なフィードバックを受けられることで、本番でも落ち着いて話せます。
企業が面接で確認していること
- 業務に対する適性
(「この人はこの業務を任せられるか?」) - 配慮内容と業務遂行のバランス
(「配慮は必要だが、業務に支障が出ない範囲か?」) - 長期的に安定して働けるかどうか
(「1年後、3年後も続けて働いてくれそうか?」) - コミュニケーションの取りやすさ
(「相談や報告ができるか?」)
👉 採用担当者は「業務が回るか」「長く続けられるか」を最も気にしています。
まとめ|「理由」を知れば改善できる
障害者雇用の面接で不採用になる理由には、共通するパターンがあります。
しかし、それは「能力が足りないから」ではなく、伝え方や準備の仕方で改善できるものが大半です。
- NG回答例を避けること
- 事前準備をきちんとすること
- できないことより、できる工夫や強みを伝えること
これらを意識するだけで、面接の印象は大きく変わります。
採用面接は、あなたを否定する場ではありません。
むしろ、自分らしく長く働ける環境を探すための「相互理解の場」です。
だからこそ、「できないこと」を恐れるのではなく、「こうすれば働ける」という工夫や意欲を堂々と伝えてください。
そして忘れないでほしいのは、一度の不採用で価値が決まるわけではないということ。
理由を知って改善すれば、必ず次につながります。支援機関やエージェントの力を借りながら、準備を積み重ねていくことで、自分に合った職場に近づけます。面接はゴールではなく、あなたが安心して力を発揮できる職場と出会うための第一歩。
恐れずに、一歩ずつ進んでいきましょう。
投稿者プロフィール
- 自身も障害を持ちながら働いてきた経験から、「もっと早く知っていればよかった」情報を多くの人に届けたいと考えています。制度や法律だけでなく、日々の仕事の工夫や心の持ち方など、リアルな視点で役立つ記事を執筆しています。








