2025/09/02
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【完全解説】二分脊椎の基礎知識と生活戦略|症状、治療、就労・排泄管理への影響

はじめに:二分脊椎と向き合う。進行性ではないが、生涯にわたるサポートが必要な病気

二分脊椎(にぶんせきつい)は、生まれつき脊椎(せきつい:背骨)の一部が形成されずに開いたままになる、先天性の難病です。この病気と向き合う方にとって、病状の理解は、治療や日々の生活設計、そしてキャリア構築の土台となります。


記事の導入:脊椎の形成異常による先天性疾患であること

二分脊椎とはどんな病気か。脊椎の形成異常による先天性疾患であることを解説します。

  • 概要: 妊娠の最初期に、赤ちゃんの中枢神経のもととなる「神経管」がうまく閉じず、脊椎の一部が分離したままになってしまうことで発症します。
  • 影響: この異常により、脊髄や神経に損傷が生じ、主に下肢の麻痺や排泄機能の障害といった症状を引き起こします。
  • 特性: 筋ジストロフィーのような進行性の病気ではないものの、一度損傷した神経が元に戻ることはないため、生涯にわたる継続的な医療管理と福祉的サポートが必要となります。

記事の目的:成人期の就労・排泄管理に与える影響をわかりやすく解説

この記事の目的は、二分脊椎の症状、治療、合併症、特に成人期の就労・排泄管理に与える影響をわかりやすく解説することです。

  • 不安の解消: 症状が固定している二分脊椎は、適切な知識と支援があれば、自立した社会生活を送ることが十分に可能です。
  • 戦略的な生活計画: 排泄管理(導尿など)といった日常生活の課題への対処法や、合理的配慮を前提とした就労戦略を具体的に提示します。

この情報を通じて、二分脊椎と共に歩む、安心で充実した未来を築くための指針を得てください。


1. 二分脊椎の基礎知識:定義と種類

二分脊椎(Spina Bifida)は、生まれる前に発生する、脊椎と神経の形成異常です。病気の定義、種類、そして原因となる要因を正しく理解することは、適切な医療・福祉的支援を受ける上で不可欠です。


医学的な定義

二分脊椎は、妊娠初期の「神経管閉鎖不全」によって起こる、先天性の疾患です。

  • 脊椎の一部が完全に閉じず、神経や脊髄に影響を及ぼす病気であること:
    • メカニズム: 妊娠初期(胎生3〜4週頃)に、脳と脊髄のもととなる神経管がうまく閉じないことで、それを取り囲む脊椎(背骨)の一部が欠損し、開いたままになります。
    • 影響: この異常によって、脊髄や神経が外に露出し、損傷することで、主に損傷部位より下の機能に麻痺や障害を引き起こします。
  • 発症頻度: 日本での統計では、数千人に1人の割合で発症するとされており、決して稀な病気ではありません。

種類:潜在性と顕在性の違い

二分脊椎は、その重症度によって大きく二つのタイプに分類され、症状の現れ方も異なります。

  • 潜在性二分脊椎(症状が軽度で気づかないこともある):
    • 特徴: 脊椎の骨の一部にわずかな欠損があるものの、脊髄や神経は正常に閉じている状態です。多くの場合、外見上の異常はほとんどなく、症状も軽度で、成人になってから健康診断などで偶然見つかることもあります。
  • 顕在性二分脊椎(脊髄髄膜瘤など):
    • 特徴: 脊椎の欠損部から脊髄や神経組織が外に飛び出している状態(脊髄髄膜瘤など)です。
    • 影響: このタイプは、神経の損傷が不可避的に生じるため、下肢の麻痺、感覚障害、排泄機能の障害といった重篤な症状を伴います。出生後、早期に外科手術が必要となります。

発症の原因と予防

発症の原因は完全に解明されていませんが、最も有力なリスク要因として知られているのが、特定の栄養素の不足です。

  • 妊娠初期に神経管がうまく閉じないことで起こる先天性疾患:
    • 原因: 遺伝的要因や環境要因など複合的ですが、最大の要因は妊娠初期の栄養状態です。
  • 葉酸不足がリスク要因として知られていること:
    • 予防戦略: 妊娠を希望する女性が、妊娠の1ヶ月以上前から妊娠初期にかけて、葉酸(ビタミンB群の一種)を適切に摂取することで、神経管閉鎖不全のリスクを大幅に下げられることが医学的に証明されています。

2. 症状と日常生活への影響:下肢・感覚障害と排泄管理

二分脊椎の症状は、脊椎の損傷部位や重症度によって異なりますが、主に下肢(足)の機能排泄機能に影響を及ぼします。これらの症状は、日常生活における自立度と、その後の就労戦略に大きく関わります。


運動障害・感覚障害

神経の損傷によって、下肢の動作と感覚に支障をきたします。

  • 下肢運動障害(歩行の困難・足の変形)、感覚障害(麻痺・知覚低下):
    • 運動障害: 脊髄の損傷部位より下にある足の筋肉に麻痺が生じ、筋力低下や麻痺によって歩行が困難になります。足の変形(例:内反足、外反足)を伴うことも多く、装具や車いすの利用が必要となります。
    • 感覚障害: 筋肉の動きだけでなく、温度や痛みを感じる知覚も低下したり、失われたりします。これにより、怪我や低温やけどに気づきにくくなるため、日々の生活で細心の注意が必要です。

排尿・排便障害の現実

二分脊椎の最も特徴的で、日々の管理が不可欠な症状が排泄機能の障害です。

  • 膀胱直腸障害の解説。頻繁なカテーテル(導尿)や排便管理が必要となること:
    • 膀胱直腸障害: 排尿や排便をコントロールする神経が損傷しているため、膀胱や直腸の機能がうまく働きません。
    • 排尿管理: 尿意を感じにくくなったり、自力で排尿できなかったりするため、多くの場合、間歇的自己導尿(ISC:Intermittent Self-Catheterization)という、カテーテルを使って定期的に自分で排尿する管理が必要となります。これは、感染症予防のために、生涯にわたって継続しなければなりません。
    • 排便管理: 便意を感じにくく、排便が困難になるため、食事や薬、あるいは摘便といった方法による緻密な排便管理が必要です。

日常生活への影響

排泄管理や移動の困難さは、特に成人期以降の就労や生活設計に大きく関わります。

  • トイレの自立困難(導尿が必要になる場合):
    • 導尿は清潔な環境プライバシーが必要なため、学校や職場において、多目的トイレ導尿のための個室といった合理的配慮が不可欠となります。
  • 装具や車いすを利用した移動:
    • 移動の制約: 車いすや装具の利用を前提としたバリアフリー環境の整備(スロープ、エレベーター、広い通路など)が必須となります。
  • 成長とともに変化する症状: 小児期は歩行が可能でも、成長に伴う体重増加や脊柱の変形(側弯症)により、成人期に車いすへ移行するケースもあります。このため、長期的な視点で働き方や生活環境を見直す必要があります。

3. 合併症と長期的な管理の必要性

二分脊椎の管理を難しくしている要因の一つは、多くの合併症を伴いやすいことです。これらの合併症の多くは、単発的な治療ではなく、生涯にわたる継続的な医療的・心理的サポートを必要とします。


重篤な合併症

脊髄の異常に加え、脳や泌尿器系に重大な影響を及ぼす合併症です。

  • 水頭症(脳脊髄液がたまり、シャント手術が必要な場合):
    • メカニズム: 二分脊椎の約80%は、水頭症を併発すると言われています。脊椎の異常が原因で脳脊髄液(のうせきずいえき)の流れや吸収に問題が生じ、脳室に過剰に溜まってしまいます。
    • 影響: 頭蓋内圧が上昇し、頭囲の拡大発達の遅れ視力障害などを引き起こす可能性があります。
    • 治療: 治療には、脳室に溜まった髄液を腹腔などに流すためのシャント手術が必要となり、シャントの異常がないか生涯にわたって管理が必要です。
  • 尿路感染症の反復:
    • 原因: 膀胱直腸障害(排尿障害)によって尿が完全に排出されず、膀胱内に残ってしまう(残尿)と、細菌が繁殖しやすくなります。
    • 影響: 発熱腎臓へのダメージにつながる尿路感染症を繰り返すリスクが高くなります。これを防ぐためにも、清潔な自己導尿(ISC)と、必要に応じた抗生物質による予防が極めて重要になります。

身体の変形と心理的影響

運動障害による二次的な身体の変形や、社会生活で直面する心理的な壁も重要な管理項目です。

  • 側弯症や足の変形:
    • 側弯症: 脊髄の損傷により、背骨(脊柱)を支える筋肉のバランスが崩れることで、背骨がS字やC字に曲がってしまう側弯症を高頻度で併発します。側弯症が進行すると、姿勢の悪化内臓への圧迫につながるため、装具療法外科手術が必要になることがあります。
    • 足の変形: 下肢の麻痺や筋力の不均衡により、足関節や足の骨が変形しやすくなります。
  • いじめ・自尊感情の低下など、心理的ストレスへのケア:
    • 外見への意識: 幼少期から装具や車いすを使用したり、排泄管理を必要としたりするため、外見や体調面での他者との違いを強く意識し、いじめ自尊感情の低下といった心理的な課題に直面しやすい傾向があります。
    • ケアの重要性: 小児期から成人期に至るまで、当事者が病気を受け入れ、ポジティブに社会参加できるよう、家族、学校、医療機関が連携した心理カウンセリングやピアサポート(当事者同士の交流)の提供が非常に重要です。

4. 治療とリハビリ:生涯にわたる医療の必要性

二分脊椎の治療は、新生児期の外科的処置に始まり、その後、リハビリテーションと排泄管理といった継続的な医療管理へと移行します。これは、残された機能を最大限に活用し、生活の質(QOL)を維持するために生涯不可欠なプロセスです。


新生児期の外科手術

二分脊椎、特に顕在性二分脊椎(脊髄髄膜瘤)の場合、出生直後の緊急手術が重要となります。

  • 脊髄髄膜瘤の閉鎖手術など、早期の外科的処置の重要性:
    • 目的: 脊髄や神経が外気に触れて損傷が進行するのを防ぎ、感染症のリスクを低減するため、出生後48時間以内に、突出した脊髄を元の位置に戻し、欠損した背骨と皮膚を閉鎖する手術を行います。
    • 限界: この手術は、既に生じた神経の損傷を治すものではありませんが、さらなる悪化を防ぐために極めて重要です。
    • 水頭症への対応: 水頭症を併発している場合は、髄液の流れを確保するためのシャント手術も必要となります。

リハビリテーション

残された運動機能と生活能力を最大限に引き出すための専門的な訓練です。

  • 理学療法(運動機能の維持)、作業療法(日常生活動作の獲得)の役割:
    • 理学療法(PT): 下肢の筋力低下や麻痺に対し、関節の拘縮予防残存機能の強化、そして装具や車いすを使った効率的な移動方法の訓練を行います。小児期には、座る、立つ、歩くといった発達段階に応じた訓練が中心となります。
    • 作業療法(OT): 食事、着替え、入浴、そして排泄管理(導尿)といった日常生活動作(ADL)を自立して行うための訓練を行います。成人期には、就労に必要なパソコン操作や疲労管理の指導も含まれます。

排泄管理の継続:ISCの重要性

排泄管理の自立は、社会参加とQOLを大きく左右します。

  • 薬物療法、間歇的自己導尿(ISC)など、排泄管理が自己管理能力に繋がること:
    • 薬物療法: 膀胱の過活動を抑える薬など、排泄機能を調整するための薬が使用されます。
    • 間歇的自己導尿(ISC): 排尿障害がある場合、カテーテルを使い、決められた時間ごとに定期的に尿を排出する**間歇的自己導尿(ISC)が最も一般的な管理方法です。
    • 自己管理能力: ISCを清潔かつ正確に行う能力は、尿路感染症の予防に直結し、また学校や職場でのトイレの自立に繋がります。このISCの継続と管理は、二分脊椎と共に生きる上での最も重要な自己管理能力の一つとなります。

5. 就労・職場での課題と合理的配慮戦略

二分脊椎を持つ人が安定して働き続けるためには、「排泄管理」と「移動の制約」という二つの大きな課題に対する、職場での具体的な合理的配慮が不可欠です。これらの課題を克服するための戦略を解説します。


職場での主な課題

後遺症の特性が、一般的な職場環境と衝突する具体的なポイントを理解することが重要です。

  • 頻繁なトイレ利用:
    • 課題: 間歇的自己導尿(ISC)が必要なため、2〜4時間ごとにトイレを利用する必要があります。一般的な職場では、この頻繁な離席や長時間のトイレ利用が、「サボっている」「体調が悪い」といった誤解を生みやすくなります。
  • 長時間の座位・起立:
    • 課題: 下肢の麻痺や装具の利用により、長時間の立ち仕事や、デスクでの座位は、関節や筋肉に大きな負担をかけ、疲労や痛みの原因となります。
  • 冷えによる症状悪化のリスク:
    • 課題: 下肢の血行不良や麻痺、そして膀胱直腸障害は、冷えによって症状が悪化しやすい傾向があります。空調の効いたオフィス環境や冬場の寒さは、体調管理上のリスクとなります。

合理的配慮の具体例

これらの課題を解決するための、企業に求められる具体的な配慮策です。

  • ① 勤務時間・場所の調整:フレックス、リモートワーク:
    • 戦略: フレックスタイム制を導入し、朝の導尿や排便管理、あるいは通院時間といった個人のリズムに合わせて出勤時間を調整できるようにします。
    • 効果: 在宅勤務(リモートワーク)を許可することで、ISCをより清潔でプライベートな環境で行うことが可能となり、精神的・衛生的な負担を大きく軽減できます。
  • ② 環境整備:トイレに近い席、昇降式デスクの確保:
    • 戦略:
      • デスク配置: 頻繁に利用するトイレ(可能であれば多目的トイレ)に最も近い席を確保します。
      • 移動の配慮: 車いすを利用する場合は、広い通路を確保し、デスクへのアクセスを容易にします。
      • 昇降式デスク: 長時間同じ姿勢でいることによる負担を軽減するため、座っての作業と立っての作業を切り替えられる昇降式デスクを導入します。
  • ③ 業務内容の調整:重労働の免除:
    • 戦略: 重い物の運搬や、長時間の立ち作業を伴う業務は免除し、体力が維持できる範囲でのデスクワーク、事務作業、専門的な知識を生かす業務に限定します。

企業への情報共有:プライバシーを尊重した連携

デリケートな排泄管理について、職場とどのように連携するかが最も重要です。

  • 排泄管理の方法(導尿など)を個人のプライバシーに配慮しつつ、上司や産業医に伝えて理解を得る重要性:
    • 適切な共有先: 排泄管理の詳細個人の医療情報であり、全社員に開示する必要はありません。原則として、直属の上司産業医または人事担当者といった、情報管理責任がある者にのみ共有します。
    • 共有の目的: 「導尿のために〇時間ごとに〇分間のトイレ利用が必要です」といった必要な配慮の内容と時間を具体的に伝え、業務の遅延を防ぎ、誤解を解消することが目的です。
    • 効果: 企業側がこの情報を理解することで、頻繁な離席を「合理的配慮」として組織全体が受け入れられるようになり、当事者の心理的負担が軽減されます。

6. 支援制度と生活再建のロードマップ

二分脊椎と共に生きる方々が、経済的な不安なく、社会生活を安定して継続していくためには、公的な支援制度を体系的に活用することが重要です。医療、福祉、就労の各側面をサポートする制度を解説します。


障害者手帳・障害年金の活用

二分脊椎の後遺症は、公的な福祉サービスの対象となります。

  • 下肢障害や排尿障害で交付対象となる:
    • 障害者手帳: 二分脊椎による下肢の麻痺や、膀胱直腸障害(排尿・排便機能の障害)の程度に応じて、身体障害者手帳の交付対象となります。
    • 手帳のメリット: 手帳を取得することで、障害者雇用枠での就労、税制上の優遇公共交通機関の割引、そして各種福祉サービスの利用が可能となり、社会参加を強力にサポートします。
  • 障害年金の申請時期:
    • 役割: 病気や怪我によって生活や仕事に支障が出た場合、障害年金(障害基礎年金、障害厚生年金)を受給できる可能性があります。二分脊椎は先天性疾患ですが、症状が固定したと判断される時期や、20歳に達した時点など、適切な申請時期を確認することが重要です。

医療・経済的支援

高額になりがちな医療費や、日常生活に必要な機器の費用を軽減する制度です。

  • 自立支援医療制度(更生医療):
    • 役割: 身体の障害を除去・軽減し、生活能力を回復させるための医療(手術やリハビリなど)について、医療費の自己負担額を軽減する制度です。特に、排泄管理シャント管理など、長期にわたる医療が必要な二分脊椎の方にとって大きな助けとなります。
  • 補装具費給付(車いす、装具など)の活用:
    • 役割: 身体の失われた機能を補完するために必要な補装具車いす、下肢装具、排泄管理用のカテーテルなど)の購入・修理費用について、公的な支援を受けることができます。
  • 就労支援サービス:
    • ハローワークの専門窓口就労移行支援事業所を活用することで、障害の特性に合わせた職業訓練求職活動のサポートを受けることができます。

成人期の課題

小児期から成人期へと移行するにつれて、医療だけでなく、人生のイベントに関するサポートも重要になります。

  • 就労、結婚、妊娠出産など、生涯を通じて変化するライフイベントへのサポート:
    • 就労: 専門的な支援を受け、残された能力を最大限に活かせる職種を選ぶことが重要です。職場の合理的配慮を引き出すための訓練も支援機関で行えます。
    • 結婚・出産: 排泄管理や移動の制約といった課題はありますが、適切な医療連携パートナーの理解により、結婚や妊娠・出産も可能です。特に、妊娠・出産については、専門的な知識を持つ産婦人科医との連携が不可欠です。
    • ピアサポート: 同じ二分脊椎を持つ当事者同士の交流(ピアサポート)は、情報交換心理的な安心感を得る上で非常に有効です。

まとめ:二分脊椎は知識と支援で乗り越えられる。安心した生活へ

本記事を通じて、二分脊椎は進行性の難病ではありませんが、排泄管理、移動の制約、そして合併症のリスクという、生涯にわたる継続的なサポートが不可欠な疾患であることを解説しました。


記事の要約:生涯にわたる医療と福祉の支援が不可欠

二分脊椎は進行性ではないが、生涯にわたる医療と福祉の支援が不可欠です。

  • 症状の核心: 困難の核心は、下肢の麻痺膀胱直腸障害(排泄管理)であり、間歇的自己導尿(ISC)といった緻密な自己管理が欠かせません。
  • 戦略的な解決: これらの課題は、合理的配慮(トイレに近い席、昇降式デスク、リモートワーク)とICT(入力補助機器)を活用することで、就労や社会生活への参加を可能にします。
  • 支援制度の活用: 障害者手帳、障害年金、自立支援医療制度といった公的サポートを体系的に利用することが、経済的・心理的な安定の土台となります。

読者へのメッセージ:正しい知識と支援の利用が、安心した生活につながる

「一人で抱え込まず、医療者・支援機関を積極的に活用することが大切」です。正しい知識と支援の利用が、安心した生活につながります。

二分脊椎は、「治す」病気ではなく「共に生きる」病気です。孤独や不安を感じたときは、決して一人で抱え込まず、主治医、難病相談支援センター、就労移行支援事業所といった専門機関に積極的に相談してください。

あなたの人生を支える医療と福祉の支援は、常にあなたと共にあります。正しい知識と支援の活用が、安心で充実した生活へと繋がることを信じて、一歩を踏み出しましょう。


次のステップ:行動を始める

  1. 支援センターへの連絡: 難病相談支援センターまたは障害福祉担当窓口に連絡を取り、利用可能な支援制度を確認しましょう。
  2. 配慮リストの作成: 職場に求める合理的配慮リスト(トイレに近い席、昇降式デスクなど)を具体的に文書化しましょう。

ISC管理の徹底: 日々の排泄管理を、尿路感染症を防ぐための最重要タスクとして徹底しましょう。

投稿者プロフィール

八木 洋美
自身も障害を持ちながら働いてきた経験から、「もっと早く知っていればよかった」情報を多くの人に届けたいと考えています。制度や法律だけでなく、日々の仕事の工夫や心の持ち方など、リアルな視点で役立つ記事を執筆しています。
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