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【早期発見チェック】シェーグレン症候群の初期サインと全身症状|病院の選び方と生活への影響

この記事の内容
はじめに:シェーグレン症候群は「年齢のせい」ではない。早期発見が QOL を守る

最近、目の乾きや口の渇きが気になりませんか?特に40代以降の女性の多くが、その症状を「加齢によるもの」「更年期のせい」と自己判断し、見過ごしてしまいがちです。
記事の導入:「目や口が乾くのは年齢のせい?」と思っている人が実はシェーグレン症候群の可能性も
シェーグレン症候群の初期症状は、非常に一般的なドライアイやドライマウスと似ているため、「仕方ないもの」として放置されてしまうケースが多くあります。しかし、その背後には、全身の健康と生活の質(QOL)を大きく脅かす自己免疫疾患が潜んでいる可能性があります。適切な時期に診断を受けられなければ、症状は進行してしまいます。
疾患の概要と危険性:放置が臓器に及ぼす影響
シェーグレン症候群は、自己免疫疾患の一種で、放置すると涙腺・唾液腺だけでなく、臓器にも影響を与えることがあります。
- 概要: シェーグレン症候群は、免疫システムが誤って自身の涙腺や唾液腺といった外分泌腺を攻撃し、慢性的な炎症を起こすことで、乾燥症状を引き起こす自己免疫疾患(膠原病の一種)です。
- 危険性: 病気の活動性が高い場合や長期化した場合、炎症が腺組織だけでなく、関節、腎臓、肺といった全身の臓器にも影響を及ぼし、重篤な合併症を引き起こすリスクがあります。
本記事の目的:「気づくサイン」として初期症状・全身症状をわかりやすく解説し、不安を解消する
本記事の目的は、「気づくサイン」として初期症状・全身症状をわかりやすく解説し、不安を解消することです。
- 戦略: 単なるドライ症状だけでなく、関節の痛みや全身の疲労といった「見逃されやすい全身症状」を明確に提示し、読者が早期に専門医(膠原病科など)を受診するための具体的な指針を提供します。
早期発見と適切な治療で、シェーグレン症候群と向き合いながらも、安定した生活を維持しましょう。
1. シェーグレン症候群の基礎知識:患者層と仕組み
シェーグレン症候群(Sjögren’s Syndrome, SS)は、乾燥症状が主ですが、その本質は全身の臓器に影響を及ぼす可能性を持つ自己免疫疾患です。その仕組みと、誰にでも起こり得る発症の背景を理解することが重要です。
疾患の定義
シェーグレン症候群は、免疫システムの異常により、特定の腺組織が攻撃される病気です。
- 自己免疫疾患の一種で、涙腺・唾液腺が炎症を起こし機能低下。後天性で誰にでも発症の可能性がある:
- メカニズム: 本来、細菌やウイルスを攻撃するはずの免疫システムが、誤って自身の涙腺(涙を作る腺)や唾液腺(唾液を作る腺)といった外分泌腺を攻撃し、慢性的な炎症を引き起こします。
- 結果: 涙や唾液の分泌量が極端に減少し、ドライアイやドライマウスといった主要な症状が現れます。これは遺伝性の病気ではなく、後天的に発症する可能性があります。
患者層と発症傾向
シェーグレン症候群は、性別や年齢に偏りがあることが特徴です。
- 40〜60代女性に多い(患者の約9割は女性)というデータと、発症の背景:
- 性別・年代: 患者の約9割が女性であり、特に40代から60代の閉経期以降に発症のピークが見られます。
- 背景: 詳しい原因は不明ですが、女性ホルモンの変化や免疫システムが複雑に関わっていると考えられています。このデータから、乾燥症状を「加齢」や「更年期」と自己判断して見過ごしてしまうケースが多いことが分かります。
合併症のリスク
シェーグレン症候群の炎症は、涙腺や唾液腺に留まらず、全身の臓器に及ぶ可能性があります。
- リウマチ、ループス、悪性リンパ腫など、重篤な合併症の可能性:
- 膠原病との合併: 関節リウマチや全身性エリテマトーデス(ループス)といった他の膠原病を合併したり、発症の前にシェーグレン症候群が先行したりするケースが多くあります。
- 悪性リンパ腫のリスク: 唾液腺やリンパ組織で慢性的な炎症が続くため、健常者よりも悪性リンパ腫を発症するリスクが高まることが知られています。
- 結論: 症状を放置せず、早期に専門医(リウマチ科・膠原病科)による診断を受け、長期的な管理を行うことが、重篤な合併症を防ぐ上で極めて重要です。
2. 【初期サイン】見過ごされがちな「ドライ症状」のリアル

シェーグレン症候群(SS)の初期症状は、非常に一般的であり、多くの方が「一時的な不調」や「加齢」と判断して見過ごしてしまいます。しかし、これらの「ドライ症状」は、放置するとQOL(生活の質)を大きく低下させ、深刻なリスクにつながります。
目の乾き(ドライアイ)の進行
目の乾燥は、単なる不快感に留まらず、視力や眼球そのものにダメージを与える可能性があります。
- 充血、ゴロゴロ感、涙が出にくい。長時間のPC作業・スマホで悪化。視力低下・角膜炎に進行するリスク:
- 初期症状: 目が乾く、砂が入ったようなゴロゴロ感、目の疲れ(眼精疲労)、充血、かゆみなどが現れます。
- 誘発要因: 長時間のPC作業やスマートフォンの使用は、まばたきの回数を減らすため、ドライアイの症状を悪化させます。
- 深刻なリスク: SSによるドライアイを放置すると、涙の量が極度に減少し、眼球の表面に傷がつきやすくなります。これにより、角膜炎や結膜炎といった炎症を引き起こし、視力低下に進行するリスクがあります。
- 注意: 市販の目薬で一時的に改善しても、慢性的に症状が続く場合は注意が必要です。
口の乾き(ドライマウス)の深刻な影響
口の乾燥は、食事の安全性と口腔衛生に直結する、より深刻な課題です。
- 水分がないと食事が飲み込みにくい、会話で声がかすれる。虫歯や歯周病、口臭リスクが高まること:
- 嚥下(えんげ)の困難: 唾液には食べ物をスムーズに飲み込むのを助ける役割があるため、唾液が減ると水分がないと食事が喉を通りにくくなります。また、会話中に口が乾燥し、声がかすれたり、話しにくくなったりします。
- 口腔環境の悪化: 唾液には、口の中を洗浄し、細菌の増殖を抑える役割(自浄作用)があります。唾液が減少すると、口の中の環境が酸性に傾き、虫歯や歯周病のリスクが飛躍的に高まります。また、口臭の原因にもなります。
- 心理的影響: 食事や会話の困難さから、人との交流を避けるようになり、社会的な孤立に繋がるリスクも伴います。
これらの「ドライ症状」に加えて、次の章で解説する全身の症状が現れた場合、シェーグレン症候群の可能性を強く疑う必要があります。
3. 【全身症状】ドライ症状以外に現れる「見えないSOS」
シェーグレン症候群(SS)は、涙腺・唾液腺の障害が主要症状ですが、その本質は全身の自己免疫疾患です。そのため、単なる乾燥症状だけでなく、全身の倦怠感や痛みといった、一見関連性のない「見えないSOS」が同時に現れることが特徴です。
関節痛・筋肉痛
関節や筋肉の痛みは、SS患者にとって非常に一般的な症状の一つであり、他の膠原病との鑑別が重要になります。
- 症状の特徴と、リウマチと間違えられるケースが多いこと:
- 症状: 手首、指、膝などの関節に痛みを感じたり、広範囲の筋肉痛が起こったりします。
- 特徴: 関節リウマチのような関節破壊に至ることは稀ですが、朝のこわばりや痛みが慢性的に続きます。
- 診断の注意点: SSは関節リウマチなどの他の膠原病を合併しやすいため、これらの症状が現れた際は、自己判断せずに専門医(リウマチ科や膠原病科)の診断を受ける必要があります。
全身のだるさ・疲れやすさ
乾燥症状以上にQOL(生活の質)を低下させるのが、慢性的な疲労感です。
- 「疲労感が取れない」という形で現れる。就労や家事に支障をきたす例も:
- 特徴: 睡眠や休息をとっても改善しない、持続的な強い疲労感(倦怠感)が特徴です。これは、体内で慢性的な炎症が起きていることのサインと考えられます。
- 生活への影響: この全身のだるさにより、就労や家事といった日常生活の活動量が大幅に制限され、うつ症状を誘発するリスクもあります。
皮膚の乾燥・かゆみ
涙腺や唾液腺以外の皮膚の腺組織も影響を受け、乾燥状態が続きます。
- 冬場だけでなく一年中の乾燥感。皮膚炎や湿疹のリスク:
- 症状: 体全体、特に手足や胴体などに強い乾燥感を覚え、かゆみを伴うことがあります。
- 特徴: 季節に関係なく乾燥が続き、加齢による乾燥肌とは異なり、保湿剤を使ってもなかなか改善しない場合があります。皮膚を掻きむしることで皮膚炎や湿疹、そして感染症のリスクを高めることになります。
内臓への影響(重度の場合)
SSの炎症が涙腺・唾液腺に留まらず、全身の重要な臓器に広がることがあります。
- 腎臓・肺・肝臓などに炎症が及ぶこと。指定難病であることの解説:
- 腎臓: 腎臓の尿細管に炎症が起き、尿細管性アシドーシスという状態になり、体内の酸とアルカリのバランスが崩れることがあります。
- 肺: 慢性的な炎症により、間質性肺炎などを発症し、呼吸機能に影響を及ぼすことがあります。
- 指定難病: シェーグレン症候群は、日本において指定難病に定められています。これは、原因不明で治療法が確立されていない、慢性的な疾患であることを示しており、医療費助成などの公的な支援の対象となります。
- 結論: このように全身の臓器に影響を及ぼす可能性があるため、「単なる乾燥」と軽視せず、早期に専門的な検査を受けることが極めて重要です。
4. 早期受診が必須なサインと「気づきにくい」理由
シェーグレン症候群(SS)は、その症状が他の一般的な症状と酷似しているため、「見過ごし」や「診断の遅れ」が起こりやすい疾患です。早期に治療を開始し、重篤な合併症を防ぐために、受診を考えるべき具体的なサインと、気づきにくい構造を理解しましょう。
受診を考えるべきサイン
単なるドライアイやドライマウスのレベルを超え、全身症状を伴う場合は、自己免疫疾患の可能性を強く疑う必要があります。
- 受診を考えるべきサイン:
- ① 複数の乾燥症状が重なっている: 「目(ドライアイ)」と「口(ドライマウス)」の両方に慢性的な乾燥症状が同時に現れている場合。涙腺と唾液腺の両方が攻撃されている可能性が高いため、SSの最も強いサインとなります。
- ② 市販薬やドライアイ用点眼薬で改善しない: 市販の目薬や保湿剤、あるいは一般的な歯科・眼科の治療を受けても、症状が慢性的に続き、改善傾向が見られない場合。
- ③ 関節痛やだるさを伴うこと: 乾燥症状に加え、全身の強い倦怠感(疲労感)や、関節の痛み、朝のこわばりといった全身症状(非乾燥症状)を伴う場合、病気の活動性が高いサインである可能性があります。すぐに専門医を受診すべきです。
気づきにくい理由
乾燥症状が「病気」として認識されず、放置されてしまうのには、明確な理由があります。
- 加齢やストレスと勘違いされやすい。「年齢のせい」「疲れのせい」と自己判断して放置する危険性:
- 自己判断: SSの発症ピークが40〜60代であるため、患者自身が「目や口の乾きは更年期や老化現象だ」と自己判断し、専門的な検査を受ける機会を逃してしまいがちです。
- 危険性: 症状を放置することで、腎臓や肺への炎症が進行したり、悪性リンパ腫といった重篤な合併症のリスクが高まります。
診断が遅れる構造
医療機関側にも、疾患を特定しにくい構造的な課題が存在します。
- 歯科・眼科で断片的に診られるケースが多く、病名に結びつかない:
- 断片的な診療: 目が乾けば眼科、口が乾けば歯科、関節が痛ければ整形外科と、患者が症状のある部位の専門医を個別に受診します。
- 連携の欠如: それぞれの科で「ドライアイ」「歯周病」といった対症療法的な診断が下されるだけで、症状の根源である全身性の自己免疫疾患(SS)という病名に結びつけるための医療機関間の連携が不足していることが多いです。
- 結論: 早期発見のためには、複数の乾燥症状と全身症状をすべて把握している総合内科やリウマチ科・膠原病科といった専門医の受診が最善のルートとなります。
5. 診断の流れと専門医の選び方

シェーグレン症候群(SS)は全身の自己免疫疾患であるため、症状のある部位の専門医(眼科、歯科)を受診した後、全身を診る専門医へと繋がることが重要です。適切な診断ルートと検査を知ることで、治療をスムーズに進められます。
最初の受診科の選び方
乾燥症状が主であるため、最初は複数の診療科をまたいで受診することになりますが、最終的に膠原病の専門医に繋がることが不可欠です。
- 眼科・耳鼻科・歯科・内科。専門医(リウマチ科・膠原病科)に繋がるスムーズなルート:
- 初期の受診: 目の乾燥が強ければ眼科、口の乾燥や虫歯・歯周病が目立てば歯科(口腔外科)、関節痛や全身倦怠感が目立てば内科を受診するのが一般的です。
- 連携と専門医: これらの初期診療科で、症状が「単なる加齢や局所的な炎症ではない」と判断された場合、膠原病や自己免疫疾患の専門家であるリウマチ科または膠原病科へと紹介されます。
- 最も推奨されるルート: 初めから「乾燥症状と全身症状(関節痛、倦怠感)が両方ある」ことを医師に伝え、総合内科やリウマチ科・膠原病科を受診することが、最もスムーズな診断への道となります。
検査の種類
SSの診断は、乾燥症状の客観的な評価と、血液中にある自己抗体の有無を調べることで確定されます。
- シルマーテスト(涙の量)、唾液分泌検査、血液検査(抗SSA抗体・抗SSB抗体):
- 涙液検査(眼科):
- シルマーテスト: 目盛りのついた細い濾紙を下まぶたに挟み、5分間で涙が何mm浸潤するかを測定します。乾燥の程度を客観的に評価します。
- 唾液腺検査(歯科・口腔外科):
- 唾液分泌検査: 刺激を加えずに唾液の分泌量を測る検査や、唾液腺の造影検査、あるいは口唇小唾液腺生検(下唇の粘膜を少量採取して炎症細胞の有無を調べる)が行われることがあります。
- 血液検査(内科・膠原病科):
- 自己抗体: 抗SSA抗体(Ro抗体)や抗SSB抗体(La抗体)といった、シェーグレン症候群に特徴的な自己抗体の有無を調べます。これらの抗体が陽性であることは、診断の大きな決め手となります。
- 涙液検査(眼科):
治療の基本
シェーグレン症候群の治療は、病気の活動性を抑えることと、乾燥症状を緩和すること(対症療法)の二本柱で行われます。
- ステロイド、免疫抑制剤などの薬物療法と、対症療法(ドライアイ・ドライマウスの緩和):
- 病気の根本治療: 関節炎や内臓への炎症(腎炎、肺炎など)が認められ、病気の活動性が高いと判断された場合は、ステロイドや免疫抑制剤といった薬物療法により、免疫の過剰な働きを抑える治療が行われます。
- 対症療法:
- ドライアイ: 人工涙液や涙の分泌を促す点眼薬、涙の排出口を塞ぐ涙点プラグの装着などが行われます。
- ドライマウス: 人工唾液や唾液の分泌を促す薬(ピロカルピン塩酸塩など)が用いられます。また、虫歯予防のための徹底した口腔ケアも欠かせません。
6. 日常生活の工夫と長期的なQOL維持戦略
シェーグレン症候群(SS)と診断された後、症状を安定させ、生活の質(QOL)を維持するためには、厳格な自己管理と環境側の工夫が不可欠です。日常生活における乾燥症状への具体的な対策と、就労時の配慮戦略を解説します。
ドライアイ対策:視力と目の健康を守る
目の乾燥は、放置すると角膜炎などの重篤な状態に進行するリスクがあるため、徹底した対策が必要です。
- 点眼薬の適切な利用: 医師から処方された人工涙液や涙の分泌を促す点眼薬を、指示された頻度と量で継続して使用します。市販薬では不十分なケースが多いため、自己判断は避けましょう。
- 加湿器の活用: 自宅や職場で加湿器を積極的に使用し、空気の乾燥を防ぎます。特に冬場やエアコンが効いた室内は乾燥しやすいため、湿度を50%以上に保つことを意識しましょう。
- PC作業時の休憩の徹底: 長時間のPC作業やスマートフォンの使用は、まばたきの回数を減らし、症状を悪化させます。1時間に10分程度の休憩を必ず挟み、休憩中は意識的に目を休ませる(蒸しタオルで温める、遠くを見るなど)ことが重要です。
ドライマウス対策:口腔衛生と食事の安全確保
口の乾燥は、虫歯や歯周病のリスクに直結します。口腔衛生の維持が長期的な健康を守ります。
- 人工唾液の使用: 唾液の量が極端に少ない場合、人工唾液や保湿ジェルなどを活用し、口腔内の乾燥を防ぎます。
- 水分補給の習慣化: 口腔内の乾燥を防ぐため、水やカフェインレスのお茶を少量ずつ、頻繁に飲むことを習慣化します。一度に大量に飲むのではなく、こまめに口を潤すのがポイントです。
- 口腔ケア(虫歯予防)の徹底: 唾液による自浄作用が弱まっているため、徹底した口腔ケアが必要です。フッ素入りの歯磨き粉や洗口液を使用し、定期的に歯科医院を受診して専門的なクリーニングを受けましょう。
就労・職場での配慮:体力を温存し、集中力を維持する
ドライ症状や全身の倦怠感があるSS患者が安定して働くためには、職場側の柔軟な配慮が不可欠です。
- 長時間の会議や乾燥した環境を避ける:
- 会議: 長時間の会議やプレゼンテーションは、疲労と口の乾燥を強めます。途中での休憩や水分補給の許可、あるいは会議への参加を限定してもらう配慮を求めましょう。
- 環境: 窓際の席(紫外線リスク)や、エアコンの風が直接当たる席(乾燥悪化)を避けてもらうよう、企業に相談します。
- 定期的な水分補給を認めてもらう:
- 配慮: 頻繁な水分補給や、目薬の使用は、業務上必要な行為であることを企業側に理解してもらい、離席や中断を柔軟に認めてもらうことが重要です。
7. まとめ:小さなサインを見逃さない。早期治療で生活の安定を
本記事を通じて、シェーグレン症候群(SS)が、単なる目の乾きや口の渇きといった「ドライ症状」に留まらない、全身の健康と生活の質(QOL)に影響を及ぼす自己免疫疾患であることを解説しました。
記事の要約:自己免疫疾患のサインを見逃さない
目や口の乾きだけではなく全身に影響が出る病気。「加齢のせい」と思わず、早めに専門医を受診することが大切です。
- 症状の核心: SSの症状は、「ドライ症状」(ドライアイ、ドライマウス)に加え、「全身症状」(関節痛、慢性的な倦怠感)を伴うことが特徴です。これらの症状が重なる場合は、「加齢のせい」と見過ごしてはいけません。
- 診断のポイント: 診断の鍵は、眼科・歯科といった局所の専門医から、リウマチ科・膠原病科といった全身の自己免疫疾患を診る専門医へ、いかにスムーズに繋がるかというルートにあります。
- 管理の戦略: 治療は、免疫抑制剤による根本治療と、対症療法(点眼薬、人工唾液)の継続が必要です。
読者へのメッセージ:予防と安心への第一歩
早期の治療・ケアで就労や生活の安定が保てます。「気づくことが予防と安心につながる」というメッセージを贈ります。
SSは指定難病であり、放置すると悪性リンパ腫や内臓機能に影響を及ぼすリスクがあります。しかし、早期に診断を受け、適切な治療と自己管理(感染予防、徹底した口腔ケア)を行うことで、症状の活動性を抑え、就労や生活の安定を十分に保つことができます。「気づくこと」が、安心した未来への最大の予防策となります。
次のステップ:行動を始める
- セルフチェック: 「目+口」の乾燥に全身のだるさや関節痛が伴う場合は、自己判断せず、すぐにリウマチ科または膠原病科を受診しましょう。
- 自己管理の強化: PC作業時のこまめな休憩や、自宅での加湿、そして徹底した口腔ケアを今日から実践しましょう。
情報収集: 難病情報センターを通じて、医療費助成などの支援制度について情報収集を始めましょう。
投稿者プロフィール
- 自身も障害を持ちながら働いてきた経験から、「もっと早く知っていればよかった」情報を多くの人に届けたいと考えています。制度や法律だけでなく、日々の仕事の工夫や心の持ち方など、リアルな視点で役立つ記事を執筆しています。







