2025/09/14
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購買事務の仕事内容とは?資材調達からコスト管理まで徹底解説【未経験OK?】

はじめに(購買事務とは?)

購買事務は、製造業や商社などの企業で欠かせない「資材・部品の調達」を担うポジションです。表に出る仕事ではありませんが、必要な資材を適切なコストで、必要なタイミングに確保することは、会社の利益や生産スケジュールに直結します。
裏方ながらも企業活動を支える非常に重要な役割を果たしており、障害者雇用の分野でも活躍できる職種のひとつとして注目されています。

購買事務の主な仕事内容

資材・部品の調達

購買事務の基本は、必要な部品や原材料をサプライヤー(仕入先)に発注することです。例えば、製造ラインで必要なネジや電子部品、原材料などが必要なタイミングで揃うように管理します。価格や納期、品質を比較するために複数の仕入先から見積もり(相見積もり)を取り、条件を精査したうえで最適な仕入先を選定します。
適切な調達は、単にコストを抑えるだけでなく、生産計画が滞らずスムーズに進むための重要な役割を果たします。また、急な生産計画変更に対応するための予備の資材発注なども担当することがあり、会社全体の安定運営に直結する仕事です。

受発注管理

資材を調達する際には、注文書を作成・発行し、仕入先に正式に依頼します。納品後には、注文通りの数量・仕様で納品されているかを確認し、不備があれば早急に対応します。
この作業は地味に見えるかもしれませんが、ミスが生じると生産ラインの停止や余計なコスト発生につながるため、正確で丁寧な作業が不可欠です。また、サプライヤーからの問い合わせ対応や納期変更の調整も含まれることがあり、細やかな確認力と状況判断力が求められます。

在庫管理・納期調整

在庫が不足すると生産が止まるリスクがあるため、在庫状況を常に確認し、必要に応じて追加発注を行います。また、納品が遅れる場合はサプライヤーと連絡を取り、生産現場のスケジュールに影響が出ないよう調整します。
購買事務は、必要な材料を必要なタイミングで揃える司令塔の役割も担います。現場の生産担当者や生産管理事務と連携しながら、納期遵守のために柔軟な調整を行うことが重要です。

コスト管理・価格交渉

購買事務の醍醐味ともいえるのが、会社の利益に直結するコスト削減への貢献です。仕入先との価格交渉を通じて原価を抑えられれば、会社全体の利益率改善につながります。また、まとめ買いや長期契約によるコスト最適化など、戦略的な購買計画に関わる機会もあります。
もちろん、交渉は簡単ではありませんが、自分の業務が会社の成果に直結することを実感できるため、大きなやりがいがある業務です。

購買事務に求められるスキル

基本的なPCスキル

Excelでの在庫表や発注リストの管理は日常業務の中心です。VLOOKUPやIF関数などを使ったデータ整理ができると効率的に業務を進められます。近年ではERPシステムを導入している企業も多く、基本操作に慣れておくと有利です。

コミュニケーション力

購買事務では、サプライヤーとのやり取りはもちろん、社内の生産管理や製造現場、場合によっては営業部門との調整も日常的に発生します。そのため、相手の状況や都合を理解しながら、自社の要望や納期条件を適切に伝えるバランス感覚が非常に重要です。
たとえば、納期が急に変更になった場合でも、サプライヤーに無理を強いるのではなく、調整可能な範囲を提案しつつ社内に状況を報告する、といった柔軟な対応が求められます。
こうしたコミュニケーションを積み重ねることで、サプライヤーとの信頼関係が築け、急なトラブルや追加注文の際にも協力を得やすくなります。

正確性と計画性

購買事務は、発注数や納期の入力ミスが直接生産ラインの停止や余計なコスト増につながる責任ある業務です。そのため、細かいチェックを怠らず、計画的に業務を進める力が求められます。
具体例としては、在庫表の数量と発注予定を照合して不足分だけを発注する、納期カレンダーを活用して重複や遅延がないようスケジュール管理を行う、といった作業です。また、複数の発注や納期調整が重なる場合も、優先順位を整理して計画的に業務を進める能力が不可欠です。
正確性と計画性が高い人は、社内外から信頼され、業務の円滑化に大きく貢献できます。

未経験でも採用される?必要な経験・知識

購買事務は専門性のある仕事ですが、未経験からでもチャレンジできるケースが多い職種です。特に、企業側は「正確に業務をこなせるか」「調整力があるか」といった基本的なスキルを重視する傾向があります。

  • 経験があると有利なケース
    • 営業事務や受発注管理の経験があると、受発注の流れや社内外の連絡手順を理解しているため、スムーズに業務に馴染めます。
    • 簿記の知識があると、仕入れや原価管理に関する理解が深まり、在庫管理やコスト計算にも役立ちます。
    • 調達や購買に関する基礎知識があれば、価格交渉やコスト分析など高度な業務にステップアップしやすくなります。
  • 未経験者が評価されやすいポイント
    • 「正確にコツコツ仕事ができる」こと:発注や在庫管理のミスは生産ラインに直結するため、細かい確認作業を丁寧にこなせる人は重宝されます。
    • 「部門間の調整が得意」なこと:購買事務は社内の生産管理や製造現場、営業部門、さらに仕入先とのやり取りが多いため、柔軟に調整できる人は評価されやすいです。
    • 「学ぶ姿勢がある」こと:ERPや購買管理システム、Excelの関数操作など、業務に必要なスキルは入社後に習得可能な場合が多いため、前向きに学ぶ意欲もポイントになります。

未経験者でも、こうした特性や意欲をしっかりアピールできれば、購買事務への挑戦は十分可能です。入社後に経験を積むことで、より専門的な調達やコスト管理の業務にも携わるチャンスが広がります。

購買事務のやりがいと大変さ

  • やりがい
    自分が調達した資材が予定通りに納品され、生産ラインが滞りなく進むと大きな達成感を得られます。また、価格交渉や効率的な仕入れでコスト削減に貢献できるのも魅力です。
  • 大変さ
    一方で、価格交渉は常に緊張感があり、納期トラブルが発生すると対応に追われることもあります。プレッシャーを感じやすい場面もあるため、冷静に調整できる力が求められます。

障害者雇用における購買事務

購買事務は、障害のある方にとっても活躍しやすい職種です。業務内容や働き方を工夫することで、多様な人材が力を発揮できます。

  • 精神・発達障害のある方
    • 受発注入力や在庫確認など、ルーチン化された業務に向いている場合があります。
    • Excelや発注管理システムの操作が中心となるため、作業手順が明確な環境では安心して取り組めます。
    • 業務の分担やマニュアル化を進めることで、突発的な作業へのストレスも軽減可能です。
  • 身体障害のある方
    • 購買事務はPCでのデータ入力やメール・電話でのやり取りが中心のため、在宅勤務にも対応しやすい業務です。
    • クラウド型の発注管理システムやERPを利用している企業であれば、自宅からでも受発注や在庫確認、納期調整などの業務が行えます。
    • ただし、急な納期変更やトラブルが発生した場合は、オンラインで迅速に連絡・調整できる環境が必要です。
    • 完全在宅が難しい場合でも、一部出社+在宅勤務のハイブリッド型にすることで柔軟に対応可能です。
  • 業務配慮のポイント
    • 業務を細かく切り出して担当を分ける
    • マニュアルやチェックリストを整備する
    • 突発対応が必要な場合は、オンライン連絡ツールやチャットを活用してフォロー体制を作る

このように、働き方や業務内容を工夫すれば、障害のある方も購買事務で安定して活躍できるフィールドが広がっています。

まとめ

購買事務は、企業の生産活動や利益に直結する重要な裏方ポジションです。資材・部品の調達、受発注管理、在庫確認、納期調整、さらにコスト管理や価格交渉まで、幅広い業務を通じて会社全体を支えます。

購買事務の魅力

  • 正確性・計画性が評価される:発注や在庫管理のミスは生産ラインに影響するため、コツコツ丁寧に作業できる人は重宝されます。
  • 調整力やコミュニケーション力が活かせる:社内外の関係者と連携して業務を進める場面が多く、信頼関係を築く力が大きな武器になります。
  • やりがいを実感できる:自分の業務がコスト削減や納期遵守に直結するため、成果が目に見える形で評価されやすいです。

未経験・障害者雇用でも挑戦可能

  • 未経験者でも、「正確にコツコツ仕事ができる」「部門間の調整が得意」という強みをアピールすれば採用の可能性は十分あります。
  • 身体障害のある方は、在宅勤務やPC中心の作業で活躍可能。精神・発達障害のある方も、ルーチン業務やマニュアル化された作業で力を発揮しやすい環境があります。
  • 企業側が業務を細かく切り出したりマニュアル整備を行うことで、多様な働き方に対応できます。

キャリア面の可能性

  • 購買事務で経験を積めば、将来的に調達部門やバイヤー職へのキャリアアップも可能です。
  • コスト分析や価格交渉のスキルを磨けば、戦略的な調達や原価管理といった専門性の高い業務に挑戦できます。

まとめると、購買事務は
「正確性」「調整力」「PCスキル」を活かして会社の生産活動を支えられる職種であり、未経験や障害者雇用でも挑戦できるフィールドが広がっているやりがいのある仕事です。

投稿者プロフィール

八木 洋美
自身も障害を持ちながら働いてきた経験から、「もっと早く知っていればよかった」情報を多くの人に届けたいと考えています。制度や法律だけでなく、日々の仕事の工夫や心の持ち方など、リアルな視点で役立つ記事を執筆しています。
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