2025/09/12
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経理の仕事内容と必要スキル|障害者雇用で挑戦できる業務は?

はじめに

経理は、企業の運営に欠かせない職種です。

毎日の取引やお金の流れを記録・管理し、経営判断の基盤となる情報を整える重要な役割を担っています。
障害者雇用においても一定の需要があり、特に「数字に強い」「正確に作業を進めるのが得意」という特性を持つ人に向いている仕事です。

一方で、経理は経験者歓迎の募集が多いのも事実です。しかし、未経験であっても「補助業務」からスタートできる求人もあり、スキルや特性を活かすチャンスがあります。


経理の主な仕事内容

日常業務(仕訳・伝票入力・請求書処理)

毎日の取引を会計ソフトに入力したり、伝票を整理したりする作業です。請求書の発行・処理も含まれるため、正確さとスピードが求められます。

月次業務(残高確認・経費精算・試算表の作成補助)

毎月の経費精算や残高の突き合わせを行い、試算表の作成をサポートします。コツコツとした確認作業が中心です。

年次業務(決算サポート・税理士や会計士との連携)

年に一度の決算では、税理士や会計士と連携して資料を準備する業務があります。補助的な役割から関わるケースも多く、経験を積むと大きなやりがいにつながります。

補助的な仕事(書類整理・データ入力・チェック作業)

書類の整理やデータの突合作業など、経理を支える事務作業も多くあります。特に障害者雇用では「入力やチェック作業に特化したポジション」が設けられることがあり、未経験でも挑戦しやすい分野です。


経理職で求められるスキル

基本的なPCスキル(特にExcel)

経理ではWordよりもExcelを使う場面が圧倒的に多く、表計算や関数を活用してデータを整理・分析する力が求められます。

  • よく使う関数例:SUM(合計)、IF(条件分岐)、VLOOKUP(データ検索)、COUNTIF(条件付き集計)など
  • 業務での具体例
    ・社員ごとの経費精算額を自動で集計する
    ・条件を指定して未払いの請求書を抽出する
    ・月ごとの売上推移をグラフ化する

Excelスキルは面接時にも確認されることが多いため、「どの関数を使えるか」「どの程度の表作成ができるか」を具体的に伝えられるように準備しておくと有利です。


会計ソフトの操作

経理では、弥生会計やfreee、マネーフォワードといった会計ソフトを用いるのが一般的です。
未経験の場合でも、企業が用意する研修やマニュアルで学べる環境が整っていることが多いため、「学習意欲」や「新しいシステムに抵抗がない姿勢」が重要視されます。

  • アピールポイント例
    「新しいツールを自分で試しながら習得するのが得意です」
    「以前の職場でも業務システムの操作を短期間で覚えました」

このように伝えると、未経験でも採用担当者に安心感を与えることができます。


数字への正確さと慎重さ

経理は「1円のずれ」でも原因を突き止める必要があり、数字に対する正確さと慎重さが不可欠です。小さな入力ミスが会社の資金管理や税務処理に大きな影響を及ぼすため、「確認作業を徹底できる人」が信頼されます。

  • 具体例
    ・入力後に必ずダブルチェックする
    ・伝票や請求書を元資料と照合してから保存する
    ・定期的にファイル名やフォルダを整理して、誤送信を防ぐ

数字に対する丁寧さや工夫を伝えることは、経理職を志望するうえで大きな強みとなります。


報連相スキル

経理は一人で完結する仕事ではなく、社内の各部署や外部の専門家とのやり取りが頻繁に発生します。たとえば、経費精算の不備を総務に確認したり、決算書類を税理士とやり取りしたりする場面です。

そのため、「気づいたことを早めに相談できる姿勢」「情報を正しく伝える力」が求められます。

  • 良い報連相の例
    「請求書の金額に不明点があったので、担当部署に確認しました」
    「残高に差異が出たため、原因を調べてから上司に報告しました」

こうしたやり取りを円滑に行えることが、経理職での信頼構築に直結します。


未経験でも採用されるチャンスはある?

経験者募集が多い理由

経理は企業にとって「お金の流れを正しく管理する」非常に重要な部署です。そのため、多くの求人では「実務経験者」を歓迎しています。即戦力であれば、教育コストがかからず、すぐに業務を任せられるからです。特に決算業務や税務関連の知識がある人材は重宝されるため、経験者優遇は自然な傾向といえます。

ただし、「経験者が理想だが、なかなか採用できない」という企業も多く存在します。そうした場合、未経験者でもポテンシャルや特性を評価して採用につながるケースがあります。


未経験でも歓迎されやすいケース

  • 小規模企業やスタートアップでの補助業務
    人員が限られる小規模な会社では、仕訳入力や請求書処理、書類整理などの基礎的な業務を担当してくれる人材が重宝されます。特に「長く働ける」「安定して出勤できる」人材は歓迎されやすいです。
  • 障害者雇用枠での入力・チェック業務中心のポジション
    障害者雇用では、データ入力や金額チェックなど、補助的で分業された業務を任されることも多くあります。数字に強く、丁寧に作業できる特性を持つ人には適したポジションです。

こうした求人では「経理の専門知識」よりも、基本的な事務スキルや業務に対する姿勢が評価されます。


未経験者に求められるスキル

  • Excelの基本操作
    SUMやIF関数での集計、フィルター機能でのデータ抽出、並べ替えでの整理など、最低限の操作ができると即戦力として評価されやすいです。
  • 正確にコツコツ作業できる特性
    経理は「スピードよりも正確さ」が重視されます。地道な確認作業を丁寧に進められる人は、経験がなくても安心して任せやすい存在です。
  • 出勤安定性(勤怠の安定)
    経理業務は月末や決算期に締め切りがあるため、急な欠勤が多いと業務に支障が出ます。大きなスキルよりも「安定して働き続けられるか」が採用担当者にとって重要な判断材料になります。

まとめると、未経験でも「基礎的なExcel操作ができる」「コツコツ正確に作業できる」「勤怠が安定している」という3つの要素が揃えば、採用の可能性は十分にあります。特に障害者雇用枠では、こうした特性が強みとして評価されることが多いです。


障害者雇用で経理に就くメリット・課題

メリット

  • 専門スキルが身につき、キャリアアップにつながる
  • 内勤中心で体力的な負担が少ない
  • 集中力や正確さといった特性を活かしやすい

課題

  • 締め切りや正確性へのプレッシャーがある
  • 数字や細かい作業が苦手な人にはストレスになる可能性がある

就職活動でのアピール方法

「数字やデータに強い」という強みを伝える

例:「データ入力業務で正確さを評価された経験があります」

「ミスを防ぐ工夫」を具体的に示す

例:「入力後は必ずダブルチェックをしています」

Excelスキルを具体的に伝える

例:「SUM・IF関数、ピボットテーブルを使った集計が可能です」

資格でアピール

簿記3級などの資格があると、採用担当者にスキルの裏付けとしてアピールできます。


まとめ

経理は企業にとって欠かせない職種であり、障害者雇用においても一定の需要があります。確かに「経験者歓迎」の求人が多いのは事実ですが、未経験であっても補助業務や小規模企業での採用チャンスは十分にあります。

特に障害者雇用枠では、入力作業や金額チェック、書類整理などの業務が分担されるケースも多く、「Excelの基本操作」「正確にコツコツ作業できる力」「安定した勤務」といった特性が大きな強みになります。

経理職の魅力は、単なる事務作業にとどまらず、専門スキルを積み上げてキャリアアップできる点にあります。最初は補助的な仕事からスタートしても、経験を重ねることで決算サポートや税理士との連携といった高度な業務にも携わるチャンスが広がります。

一方で、経理には「数字の正確性」や「期限を守るプレッシャー」が伴います。そのため、数字に苦手意識がある人や細かい作業にストレスを感じやすい人にとっては、負担になることもあります。自分の特性に合うかどうかを見極めることも大切です。

障害者雇用で経理職を目指す方へのメッセージは、「最初は小さな業務からでも構いません。経験を積むことが、次のステップにつながります」ということです。コツコツと取り組む姿勢こそが、経理という職種で最も評価される資質です。

投稿者プロフィール

八木 洋美
自身も障害を持ちながら働いてきた経験から、「もっと早く知っていればよかった」情報を多くの人に届けたいと考えています。制度や法律だけでなく、日々の仕事の工夫や心の持ち方など、リアルな視点で役立つ記事を執筆しています。
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